コンピュエースのうんちく

●ジャンクの定義
本来、動くか動かないか分からないもの、人の手の入っていないものがジャンクと言われていた様に思う。(もっと昔は見た目に壊れてそうなものを言っていたが...)それの延長線上に、今動作しているがジャンク扱い。つまり、保証がないという言い方をする様になった。しかるに、最近は動作しておかしいものまでジャンクと言って売るようになっている。
コンピュエースでは、動作しているが保証がないというものが基本なので、ジャンクショップなのである。それが、不安を売る店のゆえんだ。もちろん、チェックして動かないものはNG品だ。ジャンクショップでジャンク品と言ったら、それは単に商品であると言っているに過ぎなくなるので、当店では未チェック品に限って言うことにしている。もちろん、動きそうにないとか、動きそうだとか分かれば、その事を記載している。
未だに「動かないから、交換しろ!」と言ってくる輩がいるがその言葉は、「ジャンクショップを止めろ」と言うのに極めて近い意味である事に彼等は気付いていない。もちろん、後者の問いには何のためらいもなく「てめえらにそんな事を言われる筋合いはない。他の店にいきやがれ」と答えるが、前者だって同じなのに何となく同じ答えをすると気分は重い。
初期不良交換と保証は別モノと思っている向きが多い様だ。基本的に、新品を買ったばかりの時、パッケージも新品そのままで返せばメーカーが何とかしてくれるってものが初期不良交換であった。もちろん、保証書にスタンプなど押していたらもうダメなのだ。そんなものが、中古品に適用されると思う方がどうかしてる。初期不良交換を認める中古ショップは掟やぶりで、太っ腹で超素晴らしいお店で、当たり前の事では決してないのだ。本当にめちゃくちゃすごい事なのだという事を再認識してほしいと思う。コンピュエースはごく普通の事をやっているだけなのだ。
しかし、実はヘタな保証より、”コンピュエースの動作チェック済み”はよっぽど安心なのも事実である。いや、どうも新品の初期不良率より低そうである。最近はお客さんの委託販売しかしていないので、また少し違うのかもしれないが...。

●「不便を売る店」
これは、実際に売ってはいないのだが、語呂が良かったので入れたフレーズだ。欲しい時にはない。買ってしまった後に、行ったら激安で置いていた。会社帰りに寄ったら掘り出し物を見つけた。次の日来たらなかった。こういう、精神衛生上よくなさそうな事がよくあるので、正直に現状を表現したつもりだ。他のジャンクショップと違って儲けが少ないので、たまに売れるだけじゃ食っていけないもので、すぐさばこうとする。この為、商品の回転が早い。この事がさらに掘り出し物と出会う確立を低くしている。まったく、はた迷惑なお店だと自分達でも思う。

●DTMのお店と思って、DTMを始めたい人がよく来られるが、残念ながらそういうお店ではない。強いて言うなら、パソコンを既に使っているミュージシャンやアーティストの為のお店なのだ。という訳でとりあえず、秋葉原だとソフマップMIDIランドとLaoxの楽器館があるのでそちらへ行きなさいと道案内をしている。東京で中古のMIDI関連ならソフマップさん以外に考えられないし、新品の品揃えはLaoxの楽器館の右に出るものはないのではないだろうか。私達も社内でも個人でも使うものは近いこともあって、いつも利用させてもらっています。この場を借りてお礼を申し上げます。有難うございます。

●初めて「怪しいお店」と思われる方が多い。それは、オ*ム系のお店の様に宗教系なのに、それを隠しているお店のパロディの様にも見えるし、東南アジア系の店長がいたから、インド風なのかと思う人もいるかも知れない。(ちなみに元店長はクリスチャンで何故か今は洋服屋のSpace international店長。)実はトランス系ジャンクショップを目指していたりした。ゴアトランス風の装飾で、店内でライブをしたいと思ったそうだが、狭いから無理か...。(「よしきくりん」の新譜発売記念イベントで懲りたとか懲りないとか....。)
結局アジア雑貨に失敗したけれど、イアーズや魔術堂はその筋では日本を代表するショップになっているそうだ。

コンピュエースの掟はかならずよむべし。

●コンピュエースは普通のお店ではない。まず、「おれは客だぁ」というタカビーな客人に対しては、「欲しいならお願いしなさい」という態度で望む事だ。これは、取引先のショップで困った話を多々聞いているので、教育的見地から世直しのつもりでそうしている。(スタッフには教育大や教職系が多いせいか...)これは、社長命令なのでスタッフは誰ひとりして一歩も引きません。社長は、「全ての受け答えを本音で語れ。商売なんて気にするな。」と言いますが.....。相手をしている私達にはそんな簡単な事じゃないんですけどね。
彼等の3つの合言葉は「出るとこ出るぞ」とか「そういう商売しているのか」とか「詐欺じゃないか」。(笑) でも、最近はそんな人に真剣に話しをするのも馬鹿らしく思えてきています。だいたい、会話にならないんですよ。ダダっ子がごねる様なものです。世界の中心に自分がいて、世の中自分の思うとおりになると思っているって感じ。コギャルの方がよっぽど節度わきまえている大人ですよぉ。こういう大人の子供って、やっぱりそういう大人になるんでしょうかねぇ。こういう輩のために、コンピュエースも売るときに、「中古品、初期不良保証は一切ありません」と唱える様になるのでしょうか。社長はそうしろって言ってるんですが、自分が買う時にはうざったいと思っているので、やだな。だって、店中に書いてあるあのはり紙を見ないでレジに到達する人って何者?って思うから。社長曰く、「目の不自由な人だと思え」と。ああ、愛がいっぱい。

●コンピュエースのボランティア精神を理解して頂いている熱き常連さん達には、頭を床に擦り付ける程に感謝しております。お店で私達に代わって、別のお客さんに説明して果てはメモリーやハードディスクのインストールや、どれこれのパーツはどこのお店に安いのがあったと言って一緒に買いにいったり...。
他のお店を紹介するのが普通に行われるショップというのも珍しいかもしれませんね。それは、やはりアイズのショールーム(死語??)だからでしょうね。

●コンピュエースはジャンクの楽しさを味わうお店で、決してどこより安いとかいうお店ではありません。(高けりゃ誰も買わないけど....)「安心価格−危険性=コンピュエース価格。ジャンク価格+多少の安全性=コンピュエース価格」というお店に掲げてあるお題目が全てを物語っている様な気がします。ジャンクは失敗があるからこそ、成功した時の喜びが100倍にもなる様に思います。ジャンカーは日々、そのスキルを高めていくこと自体に喜びを感じるわけで、何か目的があって買うことの方が少ないでしょう。目的なんてどうでも良いじゃないですか。ゴミになろうとしているその物を生かして何かに使ってやろうというリサイクル精神は何ごとにもまして評価されるべきだと私達は思っています。

●コンピュエースは「モノ」を売る店で、「機能」を売る店ではない。この違いを分からない人は購入禁止なのだ。コンピュエースが「ジャンク屋」の意味にこだわるの理由はそこにある。だからこそ、3000円で30万円の機能を手に入れてしまう事があるのだ。もちろん、そんな事は滅多にないし、その逆も多い。ビギナーに安くあげたいとだけ考えるのであれば、中古品は壊れやすいから新品を勧めている。最近はこの事が徹底してきたようなので、人はいつも溢れているけど、中古品はあまり売れていないです。(笑)